2017年11月22日水曜日

仏像のある毎日をお気軽に

11月もまもなく終わり、来週後半からは12月ですが
皆様いかがお過ごしでしょうか。

街中は少しずつクリスマス色になっていっていますね。
当店もツリーやリースを飾ったり少しずつ華やかになっています。

本日は新しい仏像が仲間入りしたのでそちらをご紹介致します。
空也上人
¥24840
わずか18cmの中に総パーツ数は18を数え、
シリーズ中最も精巧な組み立てを要する仏像です。
 最大の特徴である、口から放たれた
6体の阿弥陀仏は素材選定から厳選。
わずかな誤差も許されない緻密な作業により、
空也の魂までも迫る造形が完成。
職人が持てる技術のすべてを注ぎ込んで完成した、
シリーズ初の肖像彫刻。

モデルは重要文化財「空也上人立像」。
疫病が流行していた平安時代、人々の救済のため
空也が建てた寺に、空也の死後安置されました。
名仏師運慶の四男である康勝(こうしょう)の作と伝えられています。
生きているかのように細部まで造りこまれ、
“人民救済”と“救いの祈り”に生きた
空也の精神性までもリアルに写し取る、
鎌倉時代の肖像彫刻の傑作です。

空也は平安時代に活躍した僧侶で、
「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えて民間の人々の救済に尽力したことから
市の聖(いちのひじり)などと呼ばれています。
民間浄土教の先駆けとして有名だが、出自には謎に包まれています。

伝如意輪観音
¥86400
凛々しい眼差しと実物に迫る量感を表現するため、
原型製作に180日を費やします。
 透明感さえ感じさせる木肌を丁寧な彩色で甦らせます。
緻密に造りこまれた四天王が支える台座は、
金箔23枚を貼り込んだうえに古色仕上げを施し、渋い輝きを放ちます。

持統天皇が夢のお告げを受けて建立した伝承を持つ、
京都・宝菩提院願徳寺の本尊、国宝「菩薩半跏像」を再現。
寺伝では如意輪観音として伝わっています。
切れ長で涼しげな眼もとや流れるような衣文の表現に
異国の雰囲気が感じられ、神秘的な美しさが印象的です。
蓮華座に観音を支える四天王が配置された精緻なつくりとなっています。
平安初期の一木造りにおける最高傑作のひとつ。

如意輪観音は人々の救済のために変化する
六観音の一尊であり、手にした如意宝珠で思うままに財をあたえ、
宝輪で煩悩を打ちくだき、人々を苦しみから解放し、
智慧と福を与えてくれる仏といわれています。
本像は、寺伝では「如意輪観音」として伝わっていますが、
尊名を特定できないとして、「菩薩半跏像」として国宝指定されています。

吉祥天~細密現存仕様~
¥108000
唐時代の貴婦人の姿で表されることの多い吉祥天は、
左手に様ざまな願いを叶える如意宝珠を掲げます。
華やかで美しい容姿を誇り、
強くたくましい夫・毘沙門天との間には5人の子をもうけています。
福徳と五穀豊穣、家内安全など現世利益を司る神で、
奈良時代から篤い信仰を集めています。

モデルは浄瑠璃寺(京都府)蔵の重要文化財「木造 吉祥天立像」。
建暦2(1213)年の作といわれるこの像は永く秘仏とされており、
鮮やかな彩色や華麗な装身具をそのまま今に伝える鎌倉時代の像です。
この仏像では時代を経てなお美しさを増すその姿をそのままに再現しました。
宝冠や瓔珞(ようらく/胸飾り)などの細かいパーツもひとつずつ制作。
華やかさを支える正確で緻密な手作業が光る、シリーズ自信作です。

千手観音~慶派~
¥38880
観音菩薩の無限の慈悲を表す姿が千手観音像です。
42本の手に様ざまな法具を持ち、
頭上の10の顔で周囲を見渡し、
ありとあらゆる苦難を取り除きます。
この姿は観音が如来に
「すべての衆生を救うため、千本の手と千の眼をいただきたい」
と願い出て賜ったもの。
頭頂部と額の上には阿弥陀如来を掲げており、
如来の遣いとしてこの世で私たちを救うことを示しています。
観音菩薩の中でも特に功徳が多いことから、
観音の王、「蓮華王」という別称を持っています。

モデルは京都の重文「千体千手観音立像」。
運慶の実子 湛慶(たんけい)の銘を持つ一体で、
平安様式を踏襲しながらも、鎌倉彫刻の張りのある造形が特徴です。
穏やかで丸みを帯びた表情と、
42本の手が見事に調和した立ち姿の美しい像です。
繊細な観音像のひとつひとつのパーツを
手のひらサイズの中に再現しながら、像全体を覆う金色のトーンを抑え、
重厚な存在感を意識して仕上げています。

みかえり阿弥陀
¥24840
若々しく知的で気品に溢れる顔立ちと、
像全体から醸し出される穏かな雰囲気を重視して製作しました。
総高はわずか19センチながら、
透かし彫りの見事な光背を完全に再現、
繊細で優美なその姿を手のひらサイズの中に造りだしています。

モデルになったのは京都にある重文「木造 阿弥陀如来立像」。
後ろをふり返る造型が稀有な仏像です。
若々しく堂々としたその顔には気品が漂い、
バランスのとれた頭身や
繊細な光背と相まって優美な印象を残します。

伝説によると、律師・永観(ようかん)が
阿弥陀像の周りで行道念仏をしていると、
いつの間にか如来が須弥壇から下りて永観の前を歩き始めました。
永観が感涙し立ち尽くすと、如来は永観を左肩越しにふり返って
「永観、おそし」と告げ先を導いたといいます。
後ろをふり返るという行為は、
あらゆる衆生を救う阿弥陀如来の慈悲の深さを表します。


他にも様々な像の置物をご用意しております。
お探しの像がありましたらぜひお声かけください。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

株式会社 草土舎
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